沿革

日本の缶詰事業は、明治初年の北海道開拓使による北海道缶詰開発事業の影響を受けて発達し、重要な輸出産業として期待されるようになりました。しかし、量的には拡大したものの、技術が伴わなかったこともあって、時折不良品による問題が起きました。
高碕達之助(東洋製罐株式会社創立者)は、昭和11年7月下旬に米国で発生した日本製あさり缶詰による中毒事故をきっかけとして、1938(昭和13)年4月に財団法人 東洋罐詰専修学校を創設しました。以後、缶詰製造の研究・開発と技術者の養成に努め、夏期休暇中には学校施設を利用した講習会を開催して、社会人である技術者の再教育を実施するなど、缶詰製造技術の向上に力を尽くしました。
1961(昭和36)年3月に文部大臣の許可を得て、専修学校から学校法人 東洋食品工業短期大学に名称を変更し、今日までに留学生、聴講生を含めて約2,000名の卒業生を送り出しています。
高碕達之助の教育目的を継承し、食品加工および貯蔵に関する研究を行い、社会に貢献できる人材を育成し、人類の福祉と発展に寄与することを目指しています。

東洋罐詰専修学校創設当時の学舎

1938(昭和 13)年4月 高碕達之助により 財団法人東洋罐詰専修学校として創設
1948(昭和 23)年4月 創設10周年記念式典を開催
1958(昭和 33)年4月 創設20周年記念式典を開催
1958(昭和 33)年10月 同窓会「アッペール会」が発足
1960(昭和 35)年9月 東洋食品工業短期大学設置に関する許可を文部大臣宛に申請
1961(昭和 36)年4月 文部大臣認可の学校法人東洋食品工業短期大学に昇格、名称を変更
「缶詰製造科」を設置して開学
1962(昭和 37)年2月 学章を制定
1962(昭和 37)年4月 研究部門を分離し、財団法人東洋食品研究所を設立
1964(昭和 39)年2月 創設者高碕達之助が逝去
正三位に叙せられ、勲一等旭日大綬章を追綬
1965(昭和 40)年4月 高碕記念図書館が完成
1968(昭和 43)年3月 学生会館(体育館)が完成
1968(昭和 43)年4月 創設30周年記念式典を開催
1970(昭和 45)年4月 学生会が発足、クラブ活動もスタート
1978(昭和 53)年3月 創設40周年記念式典を開催
1988(昭和 63)年3月 創設50周年記念式典・講演会を開催
1988(昭和 63)年4月 斉志寮を改築
1998(平成 10)年3月 創設60周年記念式典・講演会を開催
2005(平成 17)年10月 学位授与に関する法律が施行され、短期大学士(食品工学)授与
2007(平成 19)年4月 学科名を「包装食品工学科」に変更
2007(平成 19)年9月 本館および高碕記念図書館をリニューアル
2008(平成 20)年2月 アリーナ(新・体育館、カフェテリア)が完成
2008(平成 20)年3月 財団法人短期大学基準協会より第三者評価適格認定を受ける
2008(平成 20)年4月 男女共学化
2008(平成 20)年9月 タイ王国からのショートステイ制度を開始
2008(平成 20)年11月 創設70周年記念式典・講演会を開催
2009(平成 21)年9月 グラウンドをリニューアル
2010(平成 22)年3月 タイ王国へのショートビジット制度を開始
2011(平成 23)年10月 社会人育成コース(現・社会人育成講習会)を開始
2011(平成 23)年11月 短大昇格50周年記念講演会を開催
2012(平成 24)年9月 履修証明制度を導入し、社会人育成コース(現・社会人育成講習会)包装食品工学総合コースを履修証明プログラムに
2013(平成 25)年10月 アセプティック(無菌)充填設備が竣工
2015(平成 27)年3月 一般財団法人短期大学基準協会より第三者評価適格認定(2回目)を受ける
2015(平成 27)年12月 社会人育成講習会「包装食品工学総合コース」が文部科学省の定める職業実践力育成プログラムに認定

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