分析グループ
分析グループでは、食品の安全を保証するための知識や技術を身に付けます。美味しさ・栄養機能・健康危害成分など化学的な分析を行い、食品衛生管理者を目指します。企業と共同した課題解決研究などを通じて、実践的・応用的な内容にも取り組みます。
教育
食品や飲料には、ヒトの健康を維持・増進するために重要な成分や、風味や色などに関係する成分など様々な成分が含まれています。これらの成分は、保存されている間に少しずつ変化します。加工製品の美味しさ(品質維持)や健康を害するリスク(食品衛生)を評価するために、含まれる成分を数値化して管理することが必要です。私たちは、食品の保管中に起こる栄養・機能性成分の変化を科学的に理解し、それらを測定できる分析原理を修得できるカリキュラムを設計し、製品の品質管理や開発などに役立つ人材を育てています。器具の取り扱い方などの基礎知識や、前処理などの分析準備、分析結果の解析方法を中心に授業・実験を行っています。また、色々な分析機器を用いた食品製造企業との課題解決研究など応用的な内容も授業・実験に取り入れています。
【教育報告】
食品分析を通じた課題解決教育の取組み
【企業の方へ】
企業の課題をご相談ください。一緒に解決に取り組んでみませんか?
(実施時期は、授業の開講時になります)
教員紹介
八木 謙一教授
- 担当科目
- 食品分析学Ⅰ、
食品分析実験Ⅰ・Ⅱ、
化学Ⅰ・Ⅱ、卒業課題研究
- 専門分野
- 分析化学
- 所属学会
- 日本化学会、日本分析化学会、
日本食品科学工学会
「レモン10個分のビタミンC入り」と書かれた表示を見たことありませんか?レモン1個にどれだけ含まれているか分からないと理解できません。分析グループでは、機器分析等を用いて食品成分を「定量」することで考察を行っています。皆さんの興味ある食品成分を一緒に探求しましょう!
奈賀 俊人教授
- 担当科目
- 食品化学、食品分析学Ⅱ、
食品分析実験Ⅰ・Ⅱ
データサイエンス・AI、
卒業課題研究
- 専門分野
- 有機化学、食品科学
- 所属学会
- 日本食品衛生学会、
日本食品科学工学会
日本農芸化学会
私たちの生活を支える保存食品に起こる化学変化は、どの程度まで許されるでしょうか?安全で美味しい食品と、そうでないものの違いは、どのように判断すればよいでしょうか?皆さんと新たな題材に取り組めることが楽しみです。
末兼 幸子助教
- 担当科目
- 食品法規Ⅰ・Ⅱ、
食品分析実験Ⅰ・Ⅱ
- 専門分野
- 分析化学
- 所属学会
- 日本分析化学会
いろいろな食品を目の前にして何を選ぼうかと考えるとき、食品のかおりは大きな影響力を持っています。食品のかおりは、いろいろな香気成分から成り立っています。香気成分が食品の魅力に及ぼす影響について、みなさんと共に探究していきたいと思います。
浦 千尋助教
- 担当科目
- データサイエンス・AI、
食品法規Ⅱ、食品分析実験Ⅰ・Ⅱ、
飲料製造実習、卒業課題研究
- 専門分野
- 公衆衛生学、食品科学
- 所属学会
- 日本ビタミン学会、
日本栄養・食糧学会、
日本食品科学工学会、
日本栄養改善学会
みなさんが社会で活躍される際、科学的な根拠をもとに考え伝えることができる力を身に付けられるよう一緒に学びましょう。研究では食品素材を分析し、一次予防(病気に罹らない・健康増進)に関わる機能性成分について探索しています。
研究
食品の検査法を身に付けたい、食品を加工する際の変化や保存性、品質異常の発生原因などを科学的に調査したい学生の皆さんと研究を行っています。多様性の時代にあって、新たな品種や付加価値をもつ食品には、分かっていないことがたくさんあります。どの分析機関でも一定の結果が得られるように定められた公定分析法に触れながら、その検証の過程で見つかる新たな知見を探求しています。
#食品化学 #食品衛生 #加工適性 #賞味期限の可視化 #機能性成分の探索
卒業課題研究テーマ例
食材の殺菌処理適性についてのDB構築(成分変化について)
黒大豆の活用に向けた煮豆調理加工におけるフレーバー・糖類の成分挙動
しいたけ中エルゴチオネインにおける紫外線照射の影響
社会・地域貢献
当グループでは、兵庫県の高校生が地域課題を研究する丹波の森若者塾の一環として、兵庫県立氷上高校に協力しています。また、高校生向け体験授業や出前授業を行っております。
【学校関係者の方へ】
分析グループの出前授業、(受入型)体験授業等、お問い合わせください。